J-Wonlyus 4K HDMIキャプチャーボード W-136

本製品には、遅延なく映像を別のディスプレイに出力するための専用HDMI出力ポート（パススルー機能）は搭載されていません。入力されたHDMI信号は、PCやタブレットのUSBポート経由でキャプチャソフトウェアに送られます。そのため、リアルタイムでのゲームプレイなどを別画面で行うには、別途HDMI分配器などが必要になります。スタッフレビューでも「がっつり遅延はあるのでHDMI分配して録画画面とは別に出力する必要がありそう」との指摘があり、この製品単体での低遅延モニタリングは期待できません。

本製品の映像入力はHDMIポートのみに対応しています。ビデオデッキや古いゲーム機（コンポジット、S端子、コンポーネント端子など）といったHDMI以外の映像ソースを直接接続してキャプチャすることはできません。これらの機器の映像を取り込みたい場合は、別途HDMIへの変換アダプターやコンバーターを用意する必要があります。一般的な最新のゲーム機やPC、カメラからのHDMI出力のみを想定した製品です。

本製品本体には、録画の開始や停止を物理的に操作するための専用ボタンは搭載されていません。録画の操作は、接続したPCやスマートフォンのキャプチャソフトウェア（OBS Studio、VLCなど）上で行う必要があります。本体にボタンがないため、PCなどから離れた場所で手軽に録画を開始・停止したい場合には不向きです。ソフトウェア操作に慣れているユーザー向けの仕様と言えます。

本製品には、実況やナレーション用のマイクを直接接続するためのマイク入力端子（例：3.5mmミニジャック）は搭載されていません。音声はHDMI信号に含まれるもののみをキャプチャするか、PCやスマートフォン側のマイク機能を利用して別途録音する必要があります。ゲーム実況などで自分の声とゲーム音声を同時にキャプチャしたい場合は、PCのミキサー機能を使用するか、マイク入力を備えた別のミキサーやインターフェースを併用する必要があります。手軽に実況音声を加えたい場合には不向きです。

本製品は、入力された映像信号に対して、出力（キャプチャ）する解像度を選択可能です。最高出力解像度は1080P（1920x1080）で、それ以下の解像度（例：720P 1280x720）にも対応しています。ただし、入力が4Kであっても出力は最大1080Pとなるため、4Kでの録画はできません。キャプチャソフトウェアの設定で出力解像度を選ぶことができますが、選択肢は比較的限られています。用途や保存容量に合わせて解像度を調整したい場合に利用できます。

本製品は、OBS Studio, VLC media player, Amcap, Streamlabs, XSplit, Wirecast1など、主要な様々なキャプチャおよびライブ配信ソフトウェアに対応しています。UVC（USB Video Class）およびUAC（USB Audio Class）プロトコルに準拠しているため、多くの標準的なソフトウェアで特別なドライバーなしに認識され、映像・音声入力デバイスとして利用できます。これらのソフトウェアを使って、録画設定の調整、編集、ライブ配信プラットフォームへの接続などが可能です。幅広いソフトウェアに対応している点は利便性が高いです。