ZWILLING J.A. Henckels ツヴィリング カンレン 三徳包丁 180mm P3R Edition 日本製 Z1033-724

本製品は、ブレードコア材にFC61、ハンドルにマイカルタを使用しており、それぞれ異なる素材が組み合わされています。一般的な一体構造包丁のように、刃から柄までが単一の金属で形成されているわけではありません。そのため、柄と刃の接合部にわずかな段差や隙間が生じる可能性があり、完全に一体化された構造がもたらす清掃のしやすさや衛生面でのメリットは限定的です。しかし、マイカルタハンドルは水に強く、手入れが比較的容易なため、日常的な使用においては大きな問題とはならないでしょう。

本製品のハンドルは高級マイカルタ製であり、刃の部分は高炭素ステンレス鋼です。フルメタル構造とは、包丁の刃から柄の先端までが全て金属で一体成形されているものを指します。マイカルタは樹脂を積層した素材であるため、本製品はフルメタル構造ではありません。フルメタル構造の包丁は、食洗機対応や高い耐久性が特徴ですが、本製品はマイカルタハンドルの特性を活かした握り心地と美しさを重視しており、手洗い推奨となっています。

本製品のブレードには、美しい49層のドット・ダマスカス模様が施されています。このダマスカス模様は、見た目の美しさだけでなく、刃の表面に凹凸を作ることで、食材が刃に張り付くのを軽減する効果が期待できます。特に、じゃがいもやカボチャなどの粘り気のある食材や、きゅうりなどの薄切りにする食材を切る際に、食材の離れが良くなり、スムーズな調理をサポートします。機能性とデザイン性を兼ね備えた加工と言えるでしょう。

商品情報には、刃の根元部分に指をかけるためのフィンガーレストに関する記述はありません。また、商品画像からも明確なフィンガーレストの形状は確認できません。フィンガーレストは、包丁を握る際に指を安定させ、滑りにくくすることで、より安全かつ正確な切断作業をサポートする機能です。この機能がない場合でも、マイカルタ製ハンドルの握りやすさや、適切な握り方をすることで、安定した使用は可能です。

本製品は三徳包丁であり、一般的に三徳包丁は両刃（左右対称の刃付け）が採用されています。商品情報にも「関の熟練職人による本刃付けでプロ仕様の切れ味を実現」と記載されており、これは両刃の特性を最大限に引き出すための加工と考えられます。両刃は、右利き・左利きを問わず、食材をまっすぐに切り進めることができ、幅広い調理に対応できる汎用性の高さが特徴です。家庭での日常使いにおいて、非常に扱いやすい形状と言えます。

本製品のブレードコア材には「ファインカーバイド61（FC61）」が使用されており、これにより「切れ味の鋭さと持続性に優れる」と明記されています。FC61は高炭素ステンレス鋼の一種で、高い硬度を持つことで知られています。刃の硬度が高いほど、切れ味が長持ちし、頻繁に研ぎ直す手間が省けます。これにより、常に鋭い切れ味で快適に調理を行うことができ、プロの料理人から一般家庭まで、切れ味を重視するユーザーにとって大きなメリットとなります。