
Make Noise 0-Coast
の評価
商品概要
Make Noise 0-Coastは、ユーロラックモジュラーシンセの世界で確固たる地位を築いたMake Noiseが手掛ける、テーブルトップ型セミモジュラーシンセサイザーです。アメリカのEast Coast(減算方式)とWest Coast(非減算方式)のシンセシス両方から影響を受けつつも、そのどちらにも属さない「No Coast」という独自のスタイルを確立しています。この小さな筐体には、ウェーブフォールディングによる倍音生成や、VCFを持たないDynamicsセクション(ローパスゲート)など、Make Noiseならではのユニークな音作り要素が満載です。モジュラーシンセ入門者から、既存のユーロラックシステムへの拡張を考えるヘビーユーザーまで、幅広い層が音作りの可能性を追求できる一台となっています。MIDIおよびCV/Gateに対応し、パッチングによる自由な音色変化が楽しめます。
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商品スペック
サイズ・重量
機能一覧
鍵盤を弾く強さによって音の大きさを変化させる機能です。弱く弾くと小さく、強く弾くと大きな音が出せるため、演奏に表情をつけることができます。より豊かな表現で演奏したい場合に役立ちます。
本製品は鍵盤を持たないテーブルトップタイプのシンセサイザーであるため、鍵盤のベロシティ(打鍵速度)による音量変化機能は直接的には搭載していません。外部MIDIキーボードを接続した場合、そのキーボードがベロシティ情報を送信し、本機がそれを受信して音量や他のパラメーターに反映させることは可能ですが、本体単体でのベロシティ入力機能はありません。
音の高さを変えるピッチベンドホイールや、音にビブラートをかけるモジュレーションホイールを搭載する機能です。演奏中にリアルタイムで音色を変化させ、より表現力豊かな演奏ができます。ギターのチョーキングのような効果も出せます。
本製品はピッチベンドホイールやモジュレーションホイールといった物理的なホイールコントローラーを搭載していません。テーブルトップ型であるため、これらの機能は外部MIDIコントローラーやCV入力によって制御することが想定されます。パッチングによってLFOやEGを音程や音色変化にアサインすることで、ホイールに似た効果をプログラミングすることは可能です。
異なる音色を重ねて演奏できる機能です。例えば、ピアノとストリングスを重ねて、より豪華なサウンドを作り出すことができます。ライブ演奏や楽曲制作で、音の厚みを増したい場合に便利です。
本製品はモノフォニック(単音)のアナログシンセサイザーであるため、複数の音色を同時に重ねて演奏するレイヤー機能は搭載していません。一度に発音できるのは一つの音色のみですが、その分、音の太さや存在感は非常に強力です。複雑な和音演奏よりも、個性的なリードサウンドやベースライン、実験的なテクスチャの生成に特化しています。
鍵盤を叩くタイミングや強さを記録し、自動的に再生する機能です。作曲のアイデアを記録したり、複雑なフレーズを練習したりするのに役立ちます。演奏が苦手な方でも、簡単に音楽制作を楽しめます。
本製品には、一般的なステップシーケンサーやアルペジエーターのような専用のシーケンサー機能は内蔵されていません。しかし、内蔵のSlope(関数ジェネレーター)やクロック出力、ランダム出力などをパッチングで組み合わせることで、複雑なリズムパターンやシーケンスのような音の動きを生成することが可能です。これは、より自由で実験的なアプローチで音楽を構築したいユーザーに適しています。
内蔵エフェクターで、音に様々な効果を加えられる機能です。リバーブで奥行きを出したり、コーラスで音を広げたりできます。音作りの幅が広がり、より個性的なサウンドを作り出せます。
本製品には、リバーブやディレイ、コーラスといった一般的な内蔵エフェクト機能は搭載されていません。音色変化は、Overtone/MultiplyやDynamics、EG、Slopeといったモジュレーション機能によって行われます。これらの機能は音のキャラクターを大きく変えることができますが、空間系や時間系のエフェクトを求める場合は、外部エフェクターを接続する必要があります。
USBケーブルでパソコンと接続し、MIDI信号を送受信できる機能です。パソコンの音楽制作ソフトと連携して、シンセサイザーの音色を録音したり、ソフト上の音源をシンセサイザーで演奏したりできます。音楽制作の幅が広がります。
本製品はMIDIに対応しており、付属のステレオMini - MIDIケーブルを介して外部MIDI機器との接続が可能です。これにより、MIDIキーボードからの演奏情報を受信したり、DAWからのMIDI信号で本機をコントロールしたりすることができます。また、隠しモードでMIDI同期の設定も可能であり、既存の音楽制作環境にスムーズに組み込むことが可能です。
SHOPSTAFFによる評価スコア
Make Noise 0-Coastは、その名の通り「No Coast」という独自のシンセシスを追求したアナログセミモジュラーシンセサイザーです。一般的な減算方式シンセにあるVCF(フィルター)を持たないという性能制限がありますが、ウェーブフォールディングやローパスゲート機能を持つDynamicsセクション、多機能な関数ジェネレーターSlopeなど、非常にユニークな音作りが可能です。鍵盤がないため、単体での演奏には外部コントローラーが必要となります。価格帯としては、Moog Mother-32など他のセミモジュラーシンセと同程度ですが、音色のキャラクターは対極的で、より実験的で金属的な倍音を多く含むサウンドが特徴です。メーカーの信頼性は高く、耐久性も一般的な電子楽器として期待できます。主に、既存のシンセサウンドに飽きたクリエイターや、モジュラーシンセの世界に足を踏み入れたいユーザーにとって、非常に魅力的な一台となるでしょう。
ブランド・メーカー詳細
おすすめのポイント
- 独自の「No Coast」シンセシスによる、他に類を見ない個性的な音作りが可能です。
- パッチングによる高い自由度と拡張性があり、モジュラーシンセの入門機としても最適です。
- コンパクトなテーブルトップサイズで、設置場所を選ばず、持ち運びにも便利です。
- Make Noiseという信頼性の高いブランドが提供する、高品質なアナログサウンドを体験できます。
注意点
- 本体に鍵盤がないため、演奏には外部MIDIキーボードやCV/Gateコントローラーが必須です。
- 一般的なVCF(フィルター)がないため、減算方式シンセのようなスムーズな音色変化や、TB-303のようなサウンドは期待できません。乾いた、金属的な音色が中心となります。
- MIDI設定のメニュー操作は、慣れるまで少し複雑に感じる場合があります。
- 内蔵エフェクトやシーケンサー機能は搭載されていないため、これらの機能が必要な場合は別途用意する必要があります。
おすすめな人
- 減算方式のシンセサイザーに飽きて、新しい音作りを追求したい人。
- モジュラーシンセシスに興味があり、入門機を探している人。
- 既存のユーロラックシステムを拡張したいヘビーユーザー。
- 実験的で個性的なサウンドデザインを楽しみたいクリエイター。
- クラブ音楽など、鋭い音色変化や金属的な倍音を求める音楽制作者。
おすすめできない人
- 鍵盤で直接演奏することを重視する人。
- 一般的な減算方式シンセの音色や、スムーズなフィルターサウンドを求める人。
- 複雑なパッチングやモジュラーシンセの概念に抵抗がある初心者。
- 内蔵シーケンサーや豊富なプリセット音色、エフェクトを重視する人。
- 手軽に即戦力となるサウンドを求める人。
おすすめの利用シーン
- スタジオでの実験的なサウンドデザインや音源制作。
- ライブパフォーマンスでの個性的な音色生成や、既存システムへのアクセント追加。
- モジュラーシンセの学習や、パッチングによる音作りの探求。
- コンパクトなセットアップでの音楽制作。
非推奨な利用シーン
- ピアノのように鍵盤でメロディや和音を演奏するシーン。
- 一般的なポップスやロックで、すぐに使えるプリセット音色を求めるシーン。
- 複雑な配線や音作りの探求に時間をかけたくない場合。
よくある質問(Q&A)
Q.「0-Coast」という名称の由来や、一般的なEast Coast/West Coastシンセサイザーとの違いは何ですか?
Q.モジュラーシンセサイザーを使ったことがない初心者でも、この「0-Coast」を扱うことはできますか?
Q.「0-Coast」はどのような音色が出せますか?一般的なシンセサイザーと比べて特徴的な点はありますか?
Q.外部機器との接続性はどうなっていますか?他の機材と連携して使えますか?
Q.コンパクトなサイズですが、音作りの自由度は高いのでしょうか?
SHOPSTAFF 評価ランキング
KORG modwave mk IIは、ウェーブテーブルシンセシス、Kaoss Physics、モーション・シーケンシング2.0を搭載した多機能なデジタルシンセサイザーです。最大60ボイスのポリフォニーと豊富なモジュレーション機能で、複雑かつ表現力豊かなサウンドを創造できます。
鍵盤数 | 37 鍵 | 音源方式 | デジタル |
最大同時発音数 | 60 音 | 内蔵音色数 | - 音色 |
エフェクト数 | - 種類 | 入出力端子 | ヘッドホン端子, OUTPUT L/MONOとR端子, DAMPER端子, MIDI IN/OUT端子, USB B端子 |
本体重量 | 2.9 kg | 消費電力 | 5 W |
MIDI対応 | 対応 | シーケンサー機能 | モーション・シーケンシング2.0 |
Moog Museは、8ボイスのアナログ・バイティンブラル・ポリフォニック・シンセサイザーです。Moog Modularの回路に着想を得たディスクリート構成のオシレーターやフィルターを搭載し、躍動感あるアナログサウンドを提供します。直感的な操作性と豊富なモジュレーション機能、パワフルなシーケンサーとアルペジエーターを備え、スタジオからライブまであらゆるシーンでクリエイティブな表現を可能にします。
鍵盤数 | 61 鍵 | 音源方式 | アナログ |
最大同時発音数 | 8 音 | 内蔵音色数 | 256 パッチ |
エフェクト数 | 1 種類 | 入出力端子 | MIDI IN/OUT/THRU, USB-B, USB-Aホスト, AUDIO OUT (TRS L/R), ヘッドホン, ペダル入力 (サスティン, エクスプレッション), CV入力 (2), CV出力 (2), アナログクロック入出力 |
本体重量 | 14.55 kg | 消費電力 | 非公開 W |
MIDI対応 | 対応 | シーケンサー機能 | 16ステップシーケンサー (16バンク×64シーケンス) |
Moogの伝統的なモノシンセの系譜を受け継ぎ、革新的な回路をコンパクトな筐体に凝縮。クラシックなアナログサウンドに現代的な機能を加え、音楽制作を次のレベルへと導く高性能モノフォニック・アナログシンセサイザーです。
鍵盤数 | 32 鍵 | 音源方式 | アナログ |
最大同時発音数 | 1 音 | 内蔵音色数 | 256 音色 |
エフェクト数 | - | 入出力端子 | MIDI IN/OUT (DIN, USB-C), AUDIO IN/OUT, HEADPHONE OUT, CV/Gate x6, PEDAL IN x2 |
本体重量 | 4.95 kg | 消費電力 | - W |
MIDI対応 | 対応 | シーケンサー機能 | 64ステップシーケンサー |
KORG minilogueは、新開発の4ボイス・ポリフォニック・アナログシンセサイザーです。37鍵盤、16ステップシーケンサー、オシロスコープ機能を搭載し、本格的なアナログサウンドを直感的に楽しめます。
鍵盤数 | 37 鍵 | 音源方式 | アナログ |
最大同時発音数 | 4 音 | 内蔵音色数 | 200 音色 |
エフェクト数 | 1 種類 | 入出力端子 | ヘッドホン端子, OUTPUT端子, AUDIO IN端子, SYNC IN端子, SYNC OUT端子, MIDI IN端子, MIDI OUT端子, USB B端子 |
本体重量 | 2.8 kg | 消費電力 | 8 W |
MIDI対応 | 対応 | シーケンサー機能 | 16ステップ・ポリフォニック・シーケンサー |
KORG wavestate SEは、アフタータッチ付き61鍵盤と独自のウェーブ・シーケンシング2.0を搭載したフラッグシップシンセサイザーです。最大120ボイス、豊富なサウンド、専用ハードケース、音楽ソフトウェアバンドルが付属し、新しい創造性を刺激します。
鍵盤数 | 61 鍵 | 音源方式 | Wave Sequencing 2.0 |
最大同時発音数 | 120 ステレオ・ボイス 音 | 内蔵音色数 | 261 パフォーマンス、799 プログラム、1,042 ウェーブ・シーケンス 音色 |
エフェクト数 | 非公開 種類 | 入出力端子 | ヘッドフォン、オーディオ出力L/MONO, R、DAMPER、MIDI IN/OUT、USB B端子 |
本体重量 | 8.6 kg | 消費電力 | 5 W |
MIDI対応 | 対応 | シーケンサー機能 | Wave Sequencing 2.0 |