アイ・オー・データ GV-LSU200 デュアルHDMIキャプチャー

本製品の製品情報からは、キャプチャー可能な最大解像度およびフレームレートに関する具体的な数値（例: 1080p60fps, 4K30fpsなど）が明確に記載されていません。PCからはWebカメラとして認識されるという仕様から、一般的なフルHD（1080p）またはそれ以下の解像度でのキャプチャーが主となる可能性が高く、例えば4K/60fpsのような高精細・高フレームレートでのキャプチャーは対応していないと考えられます。高画質・高フレームレートが求められる最新ゲームのキャプチャーなどには不向きですが、オンライン会議やプレゼンテーションなど、標準的なHD画質で十分な用途であれば問題なく使用できます。仕様が不明確な点は評価を分ける可能性があります。

本製品は、映像入力用にHDMI端子を2系統、音声入力用に3.5mm 3極ステレオミニジャックを1系統搭載しています。また、映像出力用にHDMI端子を1系統、音声出力用に3.5mm 3極ステレオミニジャックを1系統備えています。PCとの接続はUSB 3.2 Gen1（USB 3.0）で行います。複数のHDMI入力がある点は優れていますが、各HDMI端子のバージョン（例: HDMI 1.4, 2.0, 2.1など）や、USBポートの正確な帯域に関する詳細な記載がありません。これにより、サポートされる最大解像度やフレームレート、パススルー時の性能などが仕様から読み取りにくくなっています。基本的な接続性は備えていますが、最新の高速インターフェース規格への対応は不明瞭です。

製品情報にHDR（ハイダイナミックレンジ）に関する記載が一切ありません。したがって、HDR信号の入力やパススルー、キャプチャーには対応していないと考えられます。HDR対応のゲーム機やブルーレイプレイヤーからの映像を、HDRの鮮やかな階調表現を維持したままキャプチャーしたり、HDR対応モニターにパススルーしたりすることはできない可能性が高いです。もしHDRコンテンツの取り扱いを重要視するのであれば、本製品は適していません。標準的なSDR（スタンダードダイナミックレンジ）でのキャプチャー用途に限定されます。

製品情報において、VRR（可変リフレッシュレート）のパススルーに関する言及はありません。VRRは、ゲームプレイ中に画面のティアリングやスタッタリングを抑制し、滑らかな映像表示を実現する技術であり、特に最新のゲーム機や対応グラフィックカードで利用されます。本製品がVRRパススルーに対応していない場合、VRR対応モニターに映像をパススルーしてもVRRの恩恵を受けることができず、ゲームプレイの快適性が損なわれる可能性があります。ゲームキャプチャーを主目的とし、VRR対応環境でプレイしているユーザーには、この点が重要な欠点となり得ます。オンライン会議などではVRRは不要な機能です。