アイ・オー・データ GV-LSU200 デュアルHDMIキャプチャー

本製品はHDMI出力端子を搭載しており、ここから入力信号をモニターなどへ出力することで、キャプチャー中の映像を遅延少なく確認できます。これは、特にゲームプレイをしながらキャプチャーする場合や、複数人での画面共有を行う際に便利です。ただし、パススルーされる解像度やフレームレートの具体的な仕様については、製品情報に詳細な記載がありません。一般的なオンライン会議用途であれば問題なく利用できると考えられますが、高フレームレートのゲーム映像などをパススルーしたい場合は事前に確認が必要です。この機能により、PC側で映像を確認する際の遅延を気にせず、別モニターで快適に作業やプレイを進めることが可能となります。

本製品は2つのHDMI入力端子と1つの3.5mmマイク入力端子を備えており、複数の外部ソースを取り込むことが可能です。例えば、ゲーム機、別のPC、ビデオカメラなどのHDMI映像ソースを2台まで同時に接続できます。これにより、画面切り替えや合成機能を使って、様々な映像ソースを組み合わせてPCに入力できます。また、マイク入力があることで、映像に自分の声や実況をリアルタイムで加えて配信・録画できます。HDMI以外の旧式AV機器からの映像入力には対応していませんが、現代の多くの機器がHDMI出力を持つため、一般的な利用シーンでは十分な外部入力対応能力を持っていると言えます。

本製品の本体には、録画の開始や停止を直接行うための物理的な録画ボタンは搭載されていません。映像のキャプチャーや録画は、本製品を接続したPC上で動作させるOBS Studioやその他の配信・録画ソフトウェアを通じて行います。本体のボタンは、主に接続した2つの映像ソースの切り替えや、ピクチャーインピクチャーなどの合成パターンの変更に使用されます。そのため、本体操作だけで手軽に録画を開始したいという方にとっては、PC側の操作が必要となる点を理解しておく必要があります。ゲームプレイ中に瞬時に録画を開始したい場合などは、PCのショートカットキーなどを活用すると便利です。

はい、本製品は3.5mmの3極ステレオミニジャック形式のマイク入力端子を1つ備えています。この端子に外部マイクを接続することで、HDMI入力からの映像・音声に加えて、マイクからの音声を同時に取り込み、ミキシングしてPCへ送ることができます。これにより、オンライン授業での解説、ゲーム実況、ライブ配信でのトークなど、映像に自分の声を加えたい場合に別途ミキサーなどを用意する必要がありません。本体にはマイク音声のオン/オフを切り替えるボタンもあり、音声入力中はLEDで視覚的に確認できるため、使い勝手が良い機能と言えます。

本製品自体が映像をエンコードしてファイルとして保存する機能は持っていません。PCに接続されたビデオキャプチャーデバイスとして機能するため、録画の解像度やフレームレートの選択は、PC上で使用する録画・配信ソフトウェア（OBS Studioなど）の設定に依存します。本製品は入力された映像信号をPCに送る役割を担っており、どの解像度でキャプチャー・録画するかはPC側のソフトウェアで自由に設定できます。したがって、デバイス本体に録画解像度を選択する機能はありません。PCのスペックや用途に合わせて最適な設定を行うことが可能です。

本製品はUSB Video Class (UVC) および USB Audio Class (UAC) に対応しており、特別なドライバーのインストールなしにWindowsやmacOSなどの主要OSで標準的なWebカメラや音声デバイスとして認識されます。これにより、OBS Studio、XSplit、Zoom、Microsoft Teams、Skypeなど、幅広いキャプチャー、配信、Web会議ソフトウェアと高い互換性を持って連携できます。スタッフのレビューでもOBSとの相性の良さが言及されており、既存のソフトウェア環境に容易に組み込んで使用できる点が大きなメリットです。複雑な設定なしに、すぐに各種ソフトウェアで映像ソースとして利用を開始できます。