ASRock B760 Pro RS/D4

B760チップセットはIntel第12世代および第13世代CPUに対応しており、安定した動作を提供します。DDR4メモリをサポートするため、最新のDDR5と比較するとメモリ性能の面で一世代前の規格となりますが、DDR4環境での利用を前提とするならば、十分なパフォーマンスと安定性を期待できます。Dr.MOS設計のVcoreにより、CPUへの電力供給もスムーズで、システムの信頼性に貢献します。この価格帯のマザーボードとしては、堅実な選択肢と言えるでしょう。

ATXフォームファクタを採用しており、一般的なPCケースに搭載可能です。DDR4 DIMMスロットを4つ備え、最大128GBのメモリを搭載できるため、多くの用途で十分なメモリ容量を確保できます。PCIe 4.0 x16スロットが2つ、PCIe 3.0 x16スロットが1つあり、グラフィックボードやその他の拡張カードを複数搭載する柔軟性があります。M.2スロットも3つ（PCIe Gen4x4が2つ、Gen4x2が1つ）と豊富で、高速なNVMe SSDを複数利用してストレージ性能を向上させることが可能です。

背面にはUSB 2.0が2つ、USB 3.2 Gen1 Type-Aが5つ、USB 3.2 Gen1 Type-Cが1つ、前面にはUSB 3.2 Gen1 Type-Aが2つ、USB 3.2 Gen2 Type-Cが1つと、豊富なUSBポートを備えています。グラフィック出力はHDMI 2.1とDisplayPort 1.4に対応し、高解像度ディスプレイへの接続も可能です。LANはDragon 2.5G LANを搭載しており、高速なネットワーク環境を構築できます。ただし、Thunderbolt 4は非対応です。

BIOSの安定性が高く、設定変更や更新によるブルースクリーン発生が少ないというユーザー評価があります。UEFI BIOSを通じて、新しいCPUへの対応や機能改善、セキュリティパッチの適用などを行うことができます。これにより、マザーボードを常に最新の状態に保ち、システムの安定性と互換性を維持することが可能です。ただし、Windows上からCPUのパワーリミットを変更できないという制限があるため、高度なチューニングを求めるユーザーには物足りないかもしれません。

15,127円という価格で、Intel B760チップセット、DDR4メモリ対応、ATXフォームファクタ、豊富な拡張スロット（PCIe 4.0 x16が2つ、M.2スロット3つ）、2.5G LAN、Dr.MOS設計のVRMなど、非常にバランスの取れた機能と性能を提供しています。特にDDR4環境でコストを抑えつつ、安定性と拡張性を求めるユーザーにとっては、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。価格以上の価値を提供する製品と言えます。