
BEHRINGER PRO-800
の評価
商品概要
BEHRINGER PRO-800は、伝説的なシンセサイザーProphet-600を現代のニーズに合わせて進化させたアナログ8ボイスポリフォニックシンセサイザーです。各ボイスに2つのVCOを搭載し、アナログ回路設計により暖かく豊かなサウンドを実現。ノコギリ波、三角波、パルス波を含む最大6つのオシレーター波形を同時に出力可能です。UP/DOWN/KEY ASSIGN機能を備えたアルペジエーターと2トラックのポリフォニックシーケンサーを内蔵し、音楽制作の幅を広げます。400のユーザープログラムメモリにより、作成した音色を自由に保存・呼び出し可能。5-DINおよびUSB MIDIに対応し、ユーロラックにも対応するため、既存のシステムへの組み込みも容易です。コンパクトなボディに高機能を凝縮した、コストパフォーマンスに優れた一台です。
商品画像一覧

商品スペック
サイズ・重量
機能一覧
鍵盤を弾く強さによって音の大きさを変化させる機能です。弱く弾くと小さく、強く弾くと大きな音が出せるため、演奏に表情をつけることができます。より豊かな表現で演奏したい場合に役立ちます。
本製品は鍵盤を搭載しないテーブルトップシンセサイザーのため、本体に直接ベロシティ機能はありません。しかし、外部のMIDIキーボードやコントローラーを接続することで、ベロシティ情報を含む演奏データをPRO-800に送信し、音の強弱を表現することは可能です。これにより、演奏に表情をつけ、よりダイナミックなサウンドを作り出すことができますが、本体のみでの操作ではこの機能は利用できません。
音の高さを変えるピッチベンドホイールや、音にビブラートをかけるモジュレーションホイールを搭載する機能です。演奏中にリアルタイムで音色を変化させ、より表現力豊かな演奏ができます。ギターのチョーキングのような効果も出せます。
ピッチベンドホイールやモジュレーションホイールに関する記載は商品情報にありません。テーブルトップシンセサイザーの特性上、物理的なホイールは搭載されていない可能性が高いです。ただし、外部MIDIコントローラーを接続すれば、そのコントローラーのホイールからMIDIメッセージをPRO-800に送信し、音程変化やモジュレーション効果をリアルタイムで加えることは可能です。本体のみでの演奏表現には制限があります。
異なる音色を重ねて演奏できる機能です。例えば、ピアノとストリングスを重ねて、より豪華なサウンドを作り出すことができます。ライブ演奏や楽曲制作で、音の厚みを増したい場合に便利です。
8ボイスポリフォニックシンセサイザーであるため、複数の音色を重ねて演奏するレイヤー機能に対応していると考えられます。これにより、ピアノとストリングスのように異なる音色を組み合わせたり、同じ音色を重ねて厚みを増したりすることが可能です。ライブ演奏や楽曲制作において、より豪華で複雑なサウンドを作り出すのに役立ちます。ただし、具体的なレイヤー数や設定方法については詳細な記載がありません。
鍵盤を叩くタイミングや強さを記録し、自動的に再生する機能です。作曲のアイデアを記録したり、複雑なフレーズを練習したりするのに役立ちます。演奏が苦手な方でも、簡単に音楽制作を楽しめます。
2トラックのポリフォニックシーケンサーとアルペジエーターを搭載しています。シーケンサーは、あらかじめ設定した音程やリズムを順番に再生し、複雑なパターンを簡単に作成できます。アルペジエーターは、コードを押さえるだけで分散和音を自動的に演奏します。これらの機能を活用することで、作曲のアイデアを記録したり、複雑なフレーズを練習したり、自動演奏による音楽制作を楽しんだりすることが可能です。
内蔵エフェクターで、音に様々な効果を加えられる機能です。リバーブで奥行きを出したり、コーラスで音を広げたりできます。音作りの幅が広がり、より個性的なサウンドを作り出せます。
内蔵エフェクターに関する具体的な記載は商品情報にありません。そのため、リバーブ、ディレイ、コーラスなどの音響効果を付加したい場合は、外部エフェクターを接続するか、DAW(デジタルオーディオワークステーション)のプラグインを使用する必要があります。本体のみで完結した音作りを求めるユーザーにとっては、この点が考慮すべきポイントとなります。
USBケーブルでパソコンと接続し、MIDI信号を送受信できる機能です。パソコンの音楽制作ソフトと連携して、シンセサイザーの音色を録音したり、ソフト上の音源をシンセサイザーで演奏したりできます。音楽制作の幅が広がります。
5-DIN MIDI IN/OUT端子とUSB MIDI端子の両方を備えており、高い接続性を誇ります。これにより、PRO-800をパソコンのDAWと接続してソフトウェア音源をコントロールしたり、PRO-800の音色をDAWに録音したりすることが容易になります。また、他のハードウェアシンセサイザーやMIDIコントローラーとの連携もスムーズに行え、音楽制作の幅を大きく広げることができます。
SHOPSTAFFによる評価スコア
本製品は、名機Prophet-600をベースに、現代的な改良が施されたアナログ8ボイスポリフォニックシンセサイザーです。特に、Prophet-600の弱点であったLFOの個別制御やエンベロープの反応速度、解像度などがGliGli MODによって解消されており、Prophet-5に近い音作りが可能になっています。ただし、フィルターの質感やオシレーターの太さはProphet-5とは異なり、特にレゾナンスオルガンやノイジーな質感の音の再現には限界があります。操作性においては、メンブレインスイッチの使いにくさや、メニュー階層の複雑さ、ボタン反応の遅さ、ツマミの小ささ・間隔の狭さが指摘されています。しかし、この価格帯でVCOを搭載した高機能なアナログポリシンセが手に入るという点で、非常に高いコストパフォーマンスを誇ります。想定される使用期間は、アナログ回路であるため適切なメンテナンスを行えば長く使用できますが、操作系の耐久性については注意が必要です。主なユースケースでは、Prophet系のサウンドを安価に手に入れたい、またはアナログポリシンセを導入したい場合に優れた性能を発揮します。
ブランド・メーカー詳細
おすすめのポイント
- Prophet-600の弱点を克服し、Prophet-5に近い音作りが可能な高機能アナログポリシンセである点。
- 8ボイスポリフォニック、2VCO、アルペジエーター、シーケンサー、400プログラムメモリを搭載し、この価格帯で非常に高いコストパフォーマンスを実現している点。
- ユーロラック対応で、既存のモジュラーシステムへの組み込みや拡張が容易な点。
- LFO波形が6種、エンベロープの効き方が4種類から選択可能など、Prophet-5にはない独自の音作り機能も備えている点。
注意点
- メンブレインスイッチは操作しにくく、追加機能の多くがメニュー階層内にあるため、操作を覚えるまでに時間がかかる可能性があります。
- ボタンを押してから機能が切り替わるまでの反応が遅く、特にプリセット切り替え時にストレスを感じる場合があります。
- コンパクトなユーロラックサイズのため、ツマミが小さく間隔が狭いので、細かい音作りには慣れが必要です。
- フィルターの質感やオシレーターの太さはProphet-5とは異なるため、Prophet-5と全く同じ音色を期待するとギャップを感じる可能性があります。
- POLY-MODの変化範囲がProphet-5より狭く、効きもマイルドなため、特定の音色作成には制限があります。
おすすめな人
- Prophet-5のようなアナログポリシンセのサウンドを安価に手に入れたい方。
- 初めてアナログポリシンセを導入したいと考えている方。
- ユーロラックシステムを構築しており、アナログポリフォニック音源を追加したい方。
- 既存のProphet-600ユーザーで、GliGli MODの機能を手軽に体験したい方。
- コストを抑えつつ、音作りの幅が広いアナログシンセを求めている方。
おすすめできない人
- Prophet-5と全く同じ音色や操作感を求める方。
- 直感的で物理的なツマミ操作を重視し、メニュー階層での設定を避けたい方。
- 鍵盤一体型シンセサイザーを求めている方。
- ライブパフォーマンスで頻繁にプリセットを切り替える必要がある方(ボタン反応の遅さが影響する可能性)。
- 非常に繊細なフィルターレゾナンスやノイジーな質感の音を追求する方。
おすすめの利用シーン
- スタジオでの楽曲制作や音源制作。
- 外部MIDIキーボードやDAWと連携したシステムの中核音源として。
- ユーロラックシステムに組み込み、モジュラーシンセサイザーの一部として。
- Prophet系のサウンドを活かしたレトロな雰囲気の楽曲制作。
- コストを抑えつつ、本格的なアナログポリフォニックサウンドを楽しみたいホームスタジオ。
非推奨な利用シーン
- 鍵盤一体型シンセサイザーとして単体でライブ演奏を行うシーン。
- 頻繁な音色切り替えや素早いパラメーター変更が求められるライブパフォーマンス。
- Prophet-5の完全な代替品として、全く同じ音色や操作性を求めるプロフェッショナルな現場。
よくある質問(Q&A)
Q.どのような特徴を持つシンセサイザーですか?
Q.オリジナルのProphet-600と比較して、どのような点が改善されていますか?
Q.Prophet-5のようなサウンドは再現できますか?
Q.操作性に関して気になる点はありますか?
Q.このシンセサイザーはどのような方におすすめですか?
SHOPSTAFF 評価ランキング
KORG modwave mk IIは、ウェーブテーブルシンセシス、Kaoss Physics、モーション・シーケンシング2.0を搭載した多機能なデジタルシンセサイザーです。最大60ボイスのポリフォニーと豊富なモジュレーション機能で、複雑かつ表現力豊かなサウンドを創造できます。
鍵盤数 | 37 鍵 | 音源方式 | デジタル |
最大同時発音数 | 60 音 | 内蔵音色数 | - 音色 |
エフェクト数 | - 種類 | 入出力端子 | ヘッドホン端子, OUTPUT L/MONOとR端子, DAMPER端子, MIDI IN/OUT端子, USB B端子 |
本体重量 | 2.9 kg | 消費電力 | 5 W |
MIDI対応 | 対応 | シーケンサー機能 | モーション・シーケンシング2.0 |
Moog Museは、8ボイスのアナログ・バイティンブラル・ポリフォニック・シンセサイザーです。Moog Modularの回路に着想を得たディスクリート構成のオシレーターやフィルターを搭載し、躍動感あるアナログサウンドを提供します。直感的な操作性と豊富なモジュレーション機能、パワフルなシーケンサーとアルペジエーターを備え、スタジオからライブまであらゆるシーンでクリエイティブな表現を可能にします。
鍵盤数 | 61 鍵 | 音源方式 | アナログ |
最大同時発音数 | 8 音 | 内蔵音色数 | 256 パッチ |
エフェクト数 | 1 種類 | 入出力端子 | MIDI IN/OUT/THRU, USB-B, USB-Aホスト, AUDIO OUT (TRS L/R), ヘッドホン, ペダル入力 (サスティン, エクスプレッション), CV入力 (2), CV出力 (2), アナログクロック入出力 |
本体重量 | 14.55 kg | 消費電力 | 非公開 W |
MIDI対応 | 対応 | シーケンサー機能 | 16ステップシーケンサー (16バンク×64シーケンス) |
Moogの伝統的なモノシンセの系譜を受け継ぎ、革新的な回路をコンパクトな筐体に凝縮。クラシックなアナログサウンドに現代的な機能を加え、音楽制作を次のレベルへと導く高性能モノフォニック・アナログシンセサイザーです。
鍵盤数 | 32 鍵 | 音源方式 | アナログ |
最大同時発音数 | 1 音 | 内蔵音色数 | 256 音色 |
エフェクト数 | - | 入出力端子 | MIDI IN/OUT (DIN, USB-C), AUDIO IN/OUT, HEADPHONE OUT, CV/Gate x6, PEDAL IN x2 |
本体重量 | 4.95 kg | 消費電力 | - W |
MIDI対応 | 対応 | シーケンサー機能 | 64ステップシーケンサー |
KORG minilogueは、新開発の4ボイス・ポリフォニック・アナログシンセサイザーです。37鍵盤、16ステップシーケンサー、オシロスコープ機能を搭載し、本格的なアナログサウンドを直感的に楽しめます。
鍵盤数 | 37 鍵 | 音源方式 | アナログ |
最大同時発音数 | 4 音 | 内蔵音色数 | 200 音色 |
エフェクト数 | 1 種類 | 入出力端子 | ヘッドホン端子, OUTPUT端子, AUDIO IN端子, SYNC IN端子, SYNC OUT端子, MIDI IN端子, MIDI OUT端子, USB B端子 |
本体重量 | 2.8 kg | 消費電力 | 8 W |
MIDI対応 | 対応 | シーケンサー機能 | 16ステップ・ポリフォニック・シーケンサー |
KORG wavestate SEは、アフタータッチ付き61鍵盤と独自のウェーブ・シーケンシング2.0を搭載したフラッグシップシンセサイザーです。最大120ボイス、豊富なサウンド、専用ハードケース、音楽ソフトウェアバンドルが付属し、新しい創造性を刺激します。
鍵盤数 | 61 鍵 | 音源方式 | Wave Sequencing 2.0 |
最大同時発音数 | 120 ステレオ・ボイス 音 | 内蔵音色数 | 261 パフォーマンス、799 プログラム、1,042 ウェーブ・シーケンス 音色 |
エフェクト数 | 非公開 種類 | 入出力端子 | ヘッドフォン、オーディオ出力L/MONO, R、DAMPER、MIDI IN/OUT、USB B端子 |
本体重量 | 8.6 kg | 消費電力 | 5 W |
MIDI対応 | 対応 | シーケンサー機能 | Wave Sequencing 2.0 |