ANABAS ポータブルレコードプレーヤー GP-N3R

本製品には、レコードの再生が終了した際に自動的にアームが元の位置に戻り、回転が停止するオートリターン機能は搭載されていません。そのため、レコードの再生が終わったら手動でアームを戻し、電源を切る必要があります。この機能がないと、レコードや針の摩耗が進む可能性があるため、注意が必要です。

本製品は、33 1/3回転と45回転に対応しているだけでなく、回転スピード調整ツマミを搭載しており、回転数を微調整することが可能です。これにより、レコードの音程がわずかにずれている場合でも、正確な速度に調整して音楽を楽しむことができます。特に古いレコードや状態の良くないレコードを再生する際に役立つ機能です。

本製品には、レコード針の針圧を調整する機能は搭載されていません。針圧は工場出荷時に最適化されていると考えられますが、音質を細かく追求したい場合や、異なるカートリッジを使用したい場合には、針圧調整機能がないことが制約となる可能性があります。初心者の方には手軽ですが、上級者には物足りないかもしれません。

本製品には、レコードの音をワイヤレスでBluetooth対応のスピーカーやヘッドホンに送信する機能は搭載されていません。そのため、ワイヤレスで音楽を楽しみたい場合は、別途Bluetoothトランスミッターなどの機器を用意する必要があります。有線接続のみとなるため、配線の自由度は限られます。

本製品には、レコードの音をデジタルデータに変換してパソコンに録音できるUSB録音機能は搭載されていません。イヤホン兼録音端子を通じて外部録音機器に接続することは可能ですが、USBケーブル一本で手軽にデジタル化することはできません。レコード音源をデジタルで保存したい場合は、別途録音機器が必要です。

本製品には、外部からの振動を吸収し、音質への影響を軽減するためのインシュレーターは特に搭載されているとの記載がありません。ポータブル性を重視した設計のため、本格的な据え置き型プレーヤーのような振動対策は期待できません。設置場所の安定性や、必要に応じて別途インシュレーターを導入することを検討すると良いでしょう。