D&L SOUL マルチレコードプレーヤー 636DP

本製品にはレコード再生終了後に自動でアームが元の位置に戻り、回転が停止するオートリターン機能の記載がありません。この機能がない場合、レコードの再生が終わったら手動でアームを戻し、電源を切る必要があります。これを怠ると、針やレコード盤の摩耗が進む可能性があります。特に、レコードを聴きながら他の作業をしたり、就寝前に音楽を楽しんだりする際には、手動操作が必要となるため注意が必要です。

本製品は33 1/3、45、78回転に対応していますが、これらの回転速度を微調整する機能については記載がありません。回転速度調整機能は、レコードの音程がわずかにずれている場合に、より正確なピッチで再生するために役立ちます。特に古いレコードや状態の良くないレコードでは、この微調整機能が音質向上に寄与することがありますが、本製品ではその機能は期待できません。基本的な3回転速度での再生は可能ですが、より精密な音質調整を求めるユーザーには物足りない可能性があります。

本製品にはレコード針の針圧を調整する機能の記載がありません。針圧はレコードの溝から音を正確に読み取り、針やレコード盤の摩耗を抑えるために重要な要素です。針圧が固定されている場合、特定のカートリッジやレコード盤に対して最適な針圧が得られない可能性があります。これにより、音質が安定しなかったり、レコードや針の寿命が短くなったりするリスクがあります。音質にこだわりたい方や、様々なカートリッジを試したい方には、針圧調整機能がない点は考慮すべき制限となります。

本製品はBluetooth機能に対応していますが、商品情報からはBluetooth送信機能（レコードの音をワイヤレススピーカーやヘッドホンに送る機能）があるかどうかが明確ではありません。一般的に、この価格帯のオールインワンプレーヤーのBluetooth機能は、スマートフォンなどからの音楽を受信して内蔵スピーカーで再生する機能であることが多いです。もし送信機能がない場合、ワイヤレスでレコードの音を外部機器に出力することはできません。ワイヤレスでレコードを楽しみたい場合は、この機能の有無を事前に確認することをおすすめします。

本製品はUSBメモリーやSDカードへのダイレクト録音機能を搭載しています。これにより、お気に入りのレコードのアナログ音源をデジタルデータ（MP3など）に変換し、USBメモリーやSDカードに直接保存することが可能です。パソコンを介さずに手軽にデジタル化できるため、レコードコレクションをポータブルオーディオプレーヤーやスマートフォンで持ち歩きたい方にとって非常に便利な機能です。大切なレコードの音源を劣化させることなく、長期的に保存できる点も大きなメリットです。

本製品には、外部からの振動を吸収し、音質への影響を軽減するインシュレーターが搭載されているという記載がありません。インシュレーターは、特に低音域の安定性やクリアなサウンドを実現するために重要な要素です。インシュレーターがない場合、設置場所の振動や共振が音質に影響を与える可能性があります。より安定した音質を求める場合は、別途インシュレーターを導入するか、振動の少ない場所に設置するなどの工夫が必要になるでしょう。