DLITIME レコードプレーヤー 636DP-32

本製品にはオートリターン機能に関する記載がありません。オートリターン機能は、レコードの再生が終了すると自動的にトーンアームが元の位置に戻り、ターンテーブルの回転が停止する便利な機能です。この機能がない場合、レコードの再生終了後も針が溝の上を滑り続けたり、ターンテーブルが回転し続けたりするため、針やレコード盤の摩耗を早める可能性があります。特に、レコードを聴きながら他の作業をしたり、就寝前に音楽を楽しんだりする際には、手動でアームを戻す手間がかかるため、注意が必要です。

本製品は33 1/3、45、78回転の3段階の回転速度に対応していますが、これらの速度を微調整する機能については記載がありません。回転速度調整機能（ピッチコントロール）は、レコードの音程がわずかにずれている場合に、正確な速度に調整することで、より原音に近い状態で音楽を楽しむための機能です。特に古いレコードや製造時の誤差があるレコードでは、この微調整機能が音質に大きく影響することがあります。本製品では固定された速度での再生となるため、音程のずれが気になる場合は調整ができません。

本製品には針圧調整機能に関する記載がありません。針圧とは、レコード針がレコード盤の溝にかかる圧力のことで、音質やレコード盤、針の寿命に大きく影響します。適切な針圧に調整することで、音飛びを防ぎ、クリアな音質を保ち、レコード盤や針の摩耗を最小限に抑えることができます。針圧調整機能がない場合、工場出荷時の設定で固定されるため、使用するレコードやカートリッジの種類によっては最適な針圧が得られない可能性があります。これにより、音質が損なわれたり、レコードや針の寿命が短くなったりするリスクがあります。

本製品はBluetooth受信機能を搭載しており、スマートフォンなどの外部デバイスから音楽をワイヤレスで再生することができます。しかし、レコードの音源をBluetooth対応のワイヤレススピーカーやヘッドホンに送信するBluetooth送信機能については記載がありません。この機能がないため、レコードの音をワイヤレスで楽しむためには、RCA OUT端子から有線で外部アンプやスピーカーに接続する必要があります。配線の自由度を求める方や、ワイヤレスでレコードの音を聴きたい方にとっては、この点が制限となる可能性があります。

本製品にはUSB録音機能に関する記載がありません。USB録音機能は、レコードの音源をデジタルデータ（MP3など）に変換し、USBメモリやパソコンに直接録音できる便利な機能です。この機能があれば、お気に入りのレコードの音源をデジタル化して、スマートフォンやポータブルオーディオプレーヤーで持ち歩いたり、バックアップとして保存したりすることが可能です。本製品ではこの機能が搭載されていないため、レコード音源をデジタル化したい場合は、別途オーディオインターフェースなどを用意し、パソコンを介して録音する手間がかかります。

本製品にはインシュレーター搭載に関する記載がありません。インシュレーターは、レコードプレーヤー本体と設置面との間に挟むことで、外部からの振動や共振を吸収し、音質への悪影響を軽減するためのアクセサリーです。特に、スピーカーの近くに設置する場合や、床からの振動が伝わりやすい環境では、インシュレーターの有無が音質に大きく影響することがあります。本製品は取り外し可能な脚を備えていますが、これが振動吸収に特化したインシュレーターとしての機能を持つかは不明です。よりクリアで安定した音質を求める場合は、別途インシュレーターの導入を検討する必要があるかもしれません。