FIFINE K683A

FIFINE K683Aは単一指向性のみに対応しています。これにより、マイクの正面からの音をクリアに拾い、周囲のノイズを低減することができます。インタビューやナレーションなど、特定の音源に焦点を当てたい場合に適しています。双指向性や全指向性のマイクのように、複数の音源を同時に拾うことはできませんが、その分、目的の音をクリアに録音できます。周囲の音を遮断して、自分の声だけを届けたい場合に有効です。

FIFINE K683Aには、マイク本体に音量調整ノブが搭載されており、入力音量を調整できます。これにより、録音環境や声の大きさに合わせて、適切な音量レベルに調整することができます。ただし、上位機種のような詳細なゲイン調整機能はありません。あくまでも簡易的な調整となるため、より細かい調整を行いたい場合は、PC側のソフトウェアで調整する必要があります。

FIFINE K683Aには、ポップガードが標準で付属しています。ポップガードは、マイクに息や風が直接当たることで発生するポップノイズを軽減する効果があります。これにより、クリアな音声を録音することができます。ポップガードがない場合、破裂音や吹かれ音が目立ち、音声の品質が低下する可能性があります。特にボーカル録音やナレーション録音では、ポップガードは必須のアイテムと言えるでしょう。

FIFINE K683Aには、ショックマウント機能は搭載されていません。そのため、振動がマイクに伝わりやすく、ノイズとして録音される可能性があります。机に直接マイクを置くと、キーボードの打鍵音やマウスの操作音などを拾ってしまうことがあります。振動ノイズを軽減するためには、別途ショックマウントを購入するか、マイクアームを使用するなどして、マイクを宙に浮かせることが推奨されます。

FIFINE K683Aには、ローカットフィルター機能は搭載されていません。そのため、エアコンやPCのファンの音、車の走行音などの低周波ノイズをカットすることができません。これらのノイズが気になる場合は、録音後に編集ソフトでノイズ除去を行う必要があります。ローカットフィルターは、特に環境音を抑えたい場合に有効な機能ですが、本製品には搭載されていないため、注意が必要です。

FIFINE K683Aには、3.5mmのイヤホン出力端子が搭載されており、ダイレクトモニタリングが可能です。これにより、録音中の自分の声をリアルタイムで確認することができます。遅延なく自分の声を聞くことができるため、歌ってみた動画やゲーム実況など、リアルタイム性の高いコンテンツ制作に非常に役立ちます。ただし、音量バランスの調整などはPC側のソフトウェアで行う必要があります。