ZealSound USBマイクセット k66s-jp

本製品は単一指向性（カーディオイド指向性）に固定されており、複数の指向性を切り替える機能は搭載されていません。単一指向性はマイクの正面からの音を最もよく拾い、周囲のノイズを低減するのに適していますが、全指向性や双指向性のように複数の音源を広範囲に拾う用途には対応できません。そのため、会議で複数人の声を拾いたい場合や、環境音を含めた臨場感のある音を録音したい場合には不向きです。しかし、一人での配信やボーカル録音など、特定の音源に集中してクリアな音声を収録したい場合には十分な性能を発揮します。

本製品にはマイクの音量を調整するゲイン調整機能が搭載されています。マイク本体に「マイクの音量」コントロールがあり、手元で入力される音の大きさを調整することが可能です。これにより、大きな音が入った際に音割れを防いだり、小さな音を拾いやすくしたりすることができます。例えば、大声で歌う時や、小さな声でささやく時でも、音量を適切に調整することで、クリアでバランスの取れた音声を録音できます。この機能は、録音環境や声の大きさに合わせて柔軟に対応できるため、非常に便利です。

本製品の付属品リストには、明確にポップガードが含まれているとの記載はありません。ポップガードは、マイクに息や風が当たった際に発生する「パ行」や「バ行」などの破裂音（ポップノイズ）を軽減するために使用されるアクセサリーです。特にマイクに口を近づけて話す場合や歌う場合に、クリアな音声を収録するためには非常に有効です。本製品でポップノイズが気になる場合は、別途ポップガードを購入して使用することをお勧めします。ポップガードがない場合でも、マイクとの距離を適切に保つことで、ある程度のノイズ軽減は可能です。

本製品には、マイクの振動を吸収し、床や机からの振動ノイズを軽減するショックマウント機能が搭載されています。付属のマイクブームアームは「ブロードキャスト サスペンション ブーム シザース アーム」と記載されており、このサスペンション構造がショックマウントの役割を果たします。これにより、机を叩いたり、キーボードを打つ音、あるいはアーム自体の微細な振動などがマイクに伝わるのを防ぎ、よりクリアな音声収録が可能になります。特にデスクにマイクを設置して使用する際に、不要な低周波ノイズや衝撃音を抑える上で非常に重要な機能です。

本製品には、マイクに入力された音の低音部分をカットするローカットフィルター機能に関する明確な記載はありません。ローカットフィルターは、エアコンの稼働音やPCのファンノイズ、室内の反響音など、不要な低周波ノイズを軽減するために使用されます。この機能がない場合、これらの低周波ノイズが録音されてしまい、音声の明瞭度が低下する可能性があります。もし低音ノイズが気になる場合は、録音ソフトウェア側でイコライザー機能を使って低音をカットするなどの後処理が必要になる場合があります。よりクリアな音声を目指す場合は、この機能の有無を考慮に入れると良いでしょう。

本製品には、マイク本体にヘッドホンを接続し、録音中の音声をリアルタイムで確認できるダイレクトモニタリング機能が搭載されています。これにより、自分の声や楽器の音を遅延なく直接聞くことができるため、録音中に音量バランスや音質を調整することが容易になります。例えば、歌を録音する際に、自分の歌声を聞きながら音量や音程を確認したり、配信中に自分の声がどのように聞こえているかをリアルタイムで把握したりするのに非常に便利です。モニターボリュームも調整可能なので、快適なモニタリング環境を構築できます。