PFU Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S 英語配列／墨：PD-KB800BS キートップセット（墨）英語配列／無刻印：PD-KB400KTBN

本製品は一般的なメカニカルキーボードとは異なり、東プレ独自の静電容量無接点方式キースイッチを採用しています。この構造は物理的な接点がないため、非常に滑らかな打鍵感と高い耐久性を実現していますが、個々のキースイッチをユーザー自身が容易に交換できるようには設計されていません。スイッチの種類は製品仕様として固定されており、打鍵感をカスタマイズしたい場合は、別のモデルやキースイッチを搭載したキーボードを検討する必要があります。故障時の対応も、基本的にメーカー修理となります。これにより、メカニカルキーボードで一般的なスイッチ交換によるカスタマイズや修理の柔軟性はありません。

本製品はBluetooth接続に対応しており、最大4台の異なるデバイス（PC、タブレット、スマートフォンなど）とのペアリング情報を本体に保存できます。Fnキーと数字キー（通常はFn+Control+1～4）を組み合わせた簡単なキー操作で、登録したデバイス間を瞬時に切り替えることが可能です。この機能により、デスク周りをケーブルレスですっきりさせながら、複数のデバイスで一台のキーボードを効率的に共有できます。例えば、デスクトップPCで作業中に、すぐにタブレットに切り替えてメッセージを返信するといった使い方がスムーズに行えます。複数のデバイスを日常的に使用するユーザーにとって、非常に利便性の高い機能です。

本製品にはキーバックライト機能は搭載されていません。キートップの印字はレーザー刻印ですが、無刻印キートップセットも付属しているモデルです。暗い場所でのキーの視認性を高めるためのLEDバックライトや、色やパターンを変更する機能はありません。そのため、薄暗い環境で手元を見ながらタイピングしたい場合や、キーボードの光るデザイン性を重視するユーザーには向いていません。シンプルなデザインと機能に特化しており、視覚的な装飾や暗所での補助機能は備わっていません。バックライトが必要な場合は、他のモデルを検討する必要があります。

本製品はキーマップ変更機能に対応しています。PFUから提供されている専用ツール（HHKB Keymap Toolなど）を使用することで、特定のキーに別のキーの機能を割り当てたり、不要なキーを無効にしたりするなど、キーボードの配列を自分好みにカスタマイズすることが可能です。この設定はキーボード本体のメモリに保存されるため、一度設定すれば接続するパソコンやOSが変わっても同じカスタマイズされた配列で使用できます。特にHHKBの独特なコンパクト配列を自分の指になじむように調整したい場合や、特定のソフトウェアに合わせて最適な配置にしたい場合に非常に役立ちます。パーソナルな入力環境を構築する上で重要な機能と言えます。

本製品の商品情報には、複数のキー入力を記録して一つのキーで実行できるマクロ設定機能に関する直接的な記載がありません。HHKBシリーズの一部モデルや専用ソフトウェアでマクロ機能が利用できる場合もありますが、本製品に標準搭載されているか、あるいは対応ソフトウェアで利用できるかは不明確です。したがって、情報に基づけば、複雑な定型操作をキー一つで実行するようなマクロ機能は標準では利用できない可能性が高いと考えられます。繰り返し行う作業やゲームでの連続コマンド入力を効率化したい場合は、この機能がない点を考慮する必要があります。

本製品はUSB Type-Cによる有線接続と、Bluetoothによる無線接続の両方に対応しています。デスクトップPCなどで安定した高速入力を求める場合はUSB接続、タブレットやスマートフォン、あるいはデスク周りをすっきりさせたい場合はBluetooth接続と、使用シーンやデバイスに応じて接続方法を自由に選択できる柔軟性を持っています。Bluetooth接続は最大4台のデバイスとペアリング・切り替えが可能で、無線環境での利便性を高めています。一方、有線接続はバッテリー残量を気にすることなく、安定した通信で遅延を気にせずタイピングできます。一台で様々な環境に対応できるため、活用の幅が広がります。